「NHKスペシャル 健康長寿 スーパー100歳の秘密」を参考に健康長寿のポイントをまとめました。〜 老化を防ぐには慢性炎症を抑えることが大切です。
↑自治医科大学 医学博士 早田氏の報告です。
リンクの資料に出てくる、マウスの毛並みが全然、違います。
ぜひ、見て下さい。
http://www.jafra.gr.jp/souda.html
炎症とポリアミンについて早田氏の説明です。
センテナリアンと慢性炎症
炎症とは
センテナリアンとは、1世紀(センチュリー)生きた100歳以上の人のことです。
慢性炎症とは、自覚症状の無い炎症で病気の元になっている可能性があります。
この慢性炎症が少ないことが、センテナリアン(健康長寿)として重要です。
CRP値
「ためしてガッテン」でも放送されましたが、炎症の指標として『血液検査のCRP値』で分かります。
血液検査 CRP値
0.3以下 基準範囲
0.3~0.99 要注意
1以上 異常
人間ドックの血液検査でCRPを検査できます。
C反応性タンパク(C-Reactive Protein)の略称です。
細菌・ウィルスに感染する、がんなどにより組織の傷害がおきる、免疫反応障害などで炎症が発生したときなどに血液中に増加する急性反応物質の1つがCRPです。細菌・ウィルス感染、炎症、癌はないかを調べます。(引用 日本人間ドック学会)
●急性炎症とは
怪我をした時や病気になった時に、赤くなる、腫れる、痛くなる などのことで、一定のあいだに治癒します。
●慢性炎症とは
分かりやすい症状では、アレルギーや喘息などが挙げられますが、
これ以外に、加齢が進んで起こる自覚症状の無い小さな慢性炎症があります。
この小さな慢性炎症は、
細胞が老化すると、炎症生サイトカインと言う炎症を起こす物質が分泌されます。
それが周囲の細胞を老化させて、更に炎症が広がってしまいます。また、死んだ細胞の老廃物などによって更に炎症が進みます。
そして、老化が進むと老廃物を取り除く機能も衰えてしまい、体内に老廃物が増えて炎症が広がります。
健康長寿の方は、この慢性炎症が極めて低いそうです。
年齢を重ねると心臓や骨髄は老化するので、80歳で死亡した人の血管は、動脈硬化で赤黒いですが、
108歳の蟹江ぎんの血管も内蔵もキレイで、80歳相当だったそうです。
炎症のレベルが高いと寿命は短く、
炎症のレベルが低い人ほど寿命は長い傾向にあります。
『炎症』と、
「糖尿病、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化」
には関連があり、さまざまな炎症を持っていると慢性炎症を防ぐのは難しくなります。
肥満の場合、内蔵脂肪の周囲のマクロファージから炎症性サイトカインが分泌されて2型糖尿病などの要因になります。逆に肥満でない人からは抗炎症性サイトカインが分泌されるそうです。
肥満による慢性炎症で糖尿病、高血圧、動脈硬化のリスクが上がります。特に、糖尿病を患っていると肥満であることが多く、炎症を加速させるようです。
食事と健康長寿
寿命の影響するのは、
25%が、遺伝的なことがらで
75%が、環境が影響する
オメガ3脂肪酸、ポリフェノール、リコピンが重要だが、
日本人の悪いところは、
大豆が良いというと大豆ばからを食べるが、まんべんなく色々と食べることが大切です。
例えばイタリア南部では、オリーブ、ナッツ、魚などの地中海食を食べている地域で健康長寿が多いですが、実際には人種や生活環境などで違うそうです。
日本人には
魚(魚の油) DHA EPA ~ オメガ3脂肪酸
ヒジキ、大豆、人参、海藻
味噌、 ~ 抗炎症作用の物質を含む
などの昔から食べられている「日本食」良いです。
適度な運動と微小循環
微小循環を簡単に言うと
毛細血管での血流
毛細血管と組織との物質交換
のことになります。
その物質交換とは、下記の物質を交換して生命を維持します。
酸素と二酸化炭素 ~ 酸素代謝
養分と老廃物 ~ 栄養素代謝
水分と老廃物 ~ 水分代謝
微小循環の観察は、爪の根本の白い部分を顕微鏡(マイキュレーター)で観察します。
筋肉をつけることで血流が良くなり老廃物を取り除く。老化した細胞を取り除くと新しい細胞が生まれてきます。
『ふくらはぎは第二の心臓』と言われますね。
心臓からの血液は、「心臓ポンプ」と「大動脈ポンプ」によって毛細血管まで届けられます。
毛細血管での代謝後に血液は、どのようにして戻ってくるのでしょうか?
帰りのポンプは、どこにあるのでしょう?
そのポンプが、筋肉になります。
静脈は筋肉の中を通っていて、筋肉の弛緩と収縮によって血液を心臓に戻します。
身体活動量が多い人は、毛細血管の細かな血流がスムーズで、溜まった老廃物を回収する機能が高く炎症の原因の老廃物の減少が慢性炎症を抑えることにつながります。
年齢を重ねると心臓などの臓器は低下しますが、微小循環は良好に保つことが必要です。
精神的な満足とセンテナリアン
満足感と慢性炎症に関係があり、
炎症を抑える満足感に、ボランティア、家族を大切 生き甲斐 人のために生きる
などが挙げられます。
炎症をすすめるものには食欲や買い物など快楽型の満足感があり、脳や神経は社会的に生きることで進化してきたので、満足感の違いに遺伝子は敏感に作用するそうです。
老年的超越とは
【100歳までは平凡、100歳から満足してる】
年齢を重ねると、1日中部屋に居て寂しいと思われがちですが、不幸と言うよりは幸せと感じるそうです。
人は70歳以降で、身体機能は弱まりますが、反対に精神的な満足感は高まる傾向にあり、これは、前帯状皮質で起きている感情からくるそうです。
良い印象と悪い印象の写真を、高齢者に見てもらうと、良い印象の写真を多く覚えており、これは死に近づくつれて、嫌なことよりもポジティブなことに注意を向けていくためと言われています。
ただ、これは、ある程度は良好な環境で暮らしてきた人に見られる現象かもしれません。
【 日野原重明氏 】
2016年105歳
●目標
「東京オリンピックを目標にしていますよ。」
●食事
ジュース オリーブオイル
バナナ 大豆レシチン
さかな(動物性脂肪は控える)
ミルクコーヒーなど
色の付いた野菜
1300キロカロリー
20年くらい実践していて、時間をかけて食習慣にすることで大事です。
●運動
なるべく階段を歩くようにする
100歳を過ぎても机に向かっての腕立て伏せやストレッチなどで、一定の負荷をかけることが大切
●生き甲斐
もっともっと人の為にならないかと考えている。長寿に大切だと思っている。
そう言うことで、生き甲斐を感じる事は人間のなかで大切
同じことをやっても、生き甲斐を感じる人と感じない人は差がある
また、
年を重ねことで、物忘れは起こるが、生き甲斐の感情が上がってくる
100歳までは相当にツライ事があるが
100歳を超えてからポジティブな気持ちが膨らみ、心が豊かになり生きる力が湧いてくる
マルティン・ブーバー
『人は創めることさえ忘れなければ、いつまでも若くある』
目標に向かって進み続ければいけない、歩み続ければいけない。
人生を楽しむ事が大切
高血圧は脳卒中の原因
血圧の正常値の目安は、
病院 130/80mmHg
自宅 120/80mmHg
ですが、高くて困ることはありますが、低くて困ることはありません。
(健康な状態での話しです。)
NHKスペシャル 病の起源 第2集 脳卒中
: http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/606783/512682/76602918
↑要約が書かれています。
塩分は、それほど取らなくても大丈夫ではないでしょうか?
【ナトリウム依存症】に注意です。
血圧が高いと病気のになる可能性が高まりますね、その一つに脳卒中があり、
『血管が破れる脳出血』と『詰まる脳梗塞』の2つがあります。
脳卒中が起きるのは人類だけです。哺乳類の脳は血管が薄いのにどうして人類だけが脳卒中になるのでしょうか? また、チンパンジーの脳卒中は確認されてないそうです。
チンパンジーと人類の大きな違いは、約4倍ほどの脳の大きさで、脳の進化に血管が追いつけずに脳が大きくなるたびに毛細血管を増やして対応しました。
血液が大量に流れると、カーブの外側で流れる量が多くなり、薄い壁に力がかかることでコブができて、これが脳卒中の大きな要因です。
そして脳卒中による障害は、
『手足や口が思うように動かせなくなる』ことですが、これは誰でも同じ所の血管で起きやすいからです。
アフリカ・カメルーンの
昔からの生活スタイル(森で狩猟採集)を守っているピグミー族には、脳卒中が見られず、また、太古の人たちも脳卒中で死んでないそうです。
調査したところ、ピグミー族の最高血圧は
60歳を超えても108。
日本人は、60歳で平均140ほどです。
脳卒中の最大の原因は、血管の壁にかかる力が大きくなる
『高血圧症』です。
現代人は、いつでも塩が手に入るので塩の摂取量が増えて、
【ナトリウム依存症】になりやすいです。
それでは、食事で高血圧を改善するには
腹八分目
塩分を控える
また、食事以外では、まず肥満を解消すること。週3回以上の運動する人はリスクが減ります。
厚生労働省 日本人の食塩の目標摂取量は
男性8.0g/日未満
女性7.0g/日未満
8÷3=2.6g/食
1食当たりの塩の摂取量は2.6gになります。
簡単に計算してみましょう
朝食にパン 2枚で1.6g
スープ類 1杯で1.7g
これで、 3.3gです。
他に、バター、ソーセージ、目玉焼きに醤油、牛乳(ナトリウムが含まれる) などが考えられます。
以下に簡単に食材の塩分量を書きました。
味噌汁 1杯 1.7g
塩鮭(甘口) 80g 1切れ 2.1
ちくわ 30g 1本 0.6g
たくあん 30g 3切れ 1.3g
即席ラーメン 100g 1個 5~6g
食パン 60g 6枚切り1枚 0.8g
ウィンナー 30g 2本 0.6g
ポテトチップ 20g 15枚 0.2g
カツ丼 3~4g
生姜焼き定食 4.5g
おにぎり2個 2.5~3g
どうでしょう! 組み合わせ次第で、朝食だけで、1日の目標摂取量になってしまいそうです。
ちなみに、牛乳に塩分は含まれていませんが、ナトリウム(Na)が含まれているので、注意が必要です。塩分を控えるように指導されている人は、ナトリウム量を計算しています。
前出のピグミー族や古代人は、毎日、塩を摂取しなくても生きていけるのです。
私達は、知らず知らずのうちに塩分を過剰に摂取しています。
これでは、高血圧に向かって、一直線ですね。
食材の裏に書いてある、食品分析を見ると、ほとんど塩が入っていて、その量も思いのほか多いのが驚きです。
食パン1枚0.8gって意外に多いです。
ホームベーカリーがある人は塩の量調整すると良いですね。
別に塩を入れなくても食パンになりますので問題ありません。私の母は、塩を入れないと『ボケた感じの味』で美味しく無いと言って塩を入れますが、私は無塩でも気になりません。
減塩に慣れたので、どちらかと言うと食パンがショッパいので、塩を減らして欲しいくらいです。
コンビニのおにぎりも、初めから『塩飯』を使っているので侮れません。魚の練り物やソーセージ系も多いですね。
思ったよりも少ないのはポテトチップスです、これは塩をまぶしてあるので、口に入れると舌で直ぐにショッパさを感じるので、味の割りに使ってある塩は少ないのです。
『塩は麻薬』
と書いてありますが、確かに何にでも醤油をかける人は、食べる前から醤油をかけますよね。
ショッパくないと味を感じられないのでしょう。
過渡な塩分摂取は控えましょう。
カリウムは、ナトリウムの排出を促すそうです。。
野菜や果物・芋・豆類・海藻などに多く含まれますが、煮汁に溶け出しやすいそうです。
ほうれん草 690mg/100g
モロヘイヤ 530mg/100g
とろろこんぶ 4800mg/100g
納豆 660mg/100g
ちなみに
『汗で過剰なNa(ナトリウム)は、身体の外に出ていくので、多少は過剰でも大丈夫だ』と言う意見もあるようです。
ポリアミンで慢性炎症を抑えましょう。
食べ物で言うと納豆とヨーグルトなど、
アンチエイジングにはポリアミンで慢性炎症を抑えてましょう。炎症を減らして老化を遅らせ、病気の予防し健康寿命を伸ばしセンテナリアンを目指します。
ポリアミンとは
アミノ酸の一種であるアルギニンから合成され、ポリアミンが無いと細胞は増殖できません。成長期には盛んにつくられますが、歳をとると合成能力が低下してしまいます。ポリアミンには、「プトレッシン」、「スペルミジン」、「スペルミン」の3種類が存在します。
■慢性炎症とは
炎症を分かりやすく言うと熱や脹れですが、これは急性炎症です。炎症は、体内に入ってきた異物に対する白血球による攻撃です。白血球は、炎症に対して多くの白血球を呼び集めるために、『炎症性サイトカイン』と言う、敢えて炎症を増やす信号をだします。
もう一つの炎症が、
慢性炎症と言って加齢と共に進む小さな炎症で自覚症状はありません。
加齢によって細胞が老化すると、
↓
炎症生サイトカインと言う炎症を起こす物質が分泌されます。
↓
それが周囲の細胞を老化させて、炎症が広がります。
↓
炎症によって死んだ細胞の老廃物などによって更に炎症が進みます。
老化が進むと老廃物を取り除く機能も衰えます。
↓
老廃物が増えると炎症が広がります。
↓
加齢によって、炎症が加速度的に広がります。
この炎症が慢性的(いつも)に起きていると、癌、心筋梗塞、脳梗塞、アルツハイマー病、関節炎などが発症しやすいそうです。
もちろん、病気の原因は炎症だけではないと思いますが、炎症を防ぐことで健康が維持できるなら、炎症を防いだほうがいいでしょう。
この炎症を抑える作用があるのがポリアミンです。
ポリアミンは、炎症を引き起こす炎症性サイトカインなどの生産を抑制し、リンパ球やNK細胞を活性化させます。これにより炎症を抑えられます。
ポリアミンが多く含まれる食材は、大豆やキノコ類ですが、発酵食のチーズ、ヨーグルトに含まれており、大豆を発酵させた味噌、醤油、納豆は最もポリアミン濃度が高いです。
ポリアミンの効果が分かりやすのが、↓資料のマウスの写真です。
★ポリアミンにアンチエイジング効果?動物実験で確認★
上側の高ポリアミン餌を食べたマウスの毛並みはツヤツヤで、
下側のマウスの毛並みはガサガサ
(著作権で画像は表示できないので、リンクを見て下さい。 )
ヨーグルトや納豆などの発酵食品で、ポリアミンを摂取して健康な身体を維持しましょう。
毎日、納豆を2~3パック食べるのは難しければ、もう少し簡単にポリアミンを摂取するには、
『LKM512 ヨーグルト』がオススメです。
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少し難しいですが、早田氏の説明です。
:日本食品機能研究会:自治医科大学大宮医療センター(総合医学2 外科)医学博士 早田 邦康 氏
同じく早田氏の『抗炎症物質とアンチエイジング』
:http://www.nyusankin.or.jp/health/pdf/Nyusankin_481_b.pdf
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