廃棄食品を配合飼料にセブンイレブンがリサイクル 狂牛病????
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廃棄食品を、配合飼料にすると家畜が狂牛病になる??
セブンイレブンの廃棄弁当を家畜の飼料にする記事に対して、
『狂牛病になるのでは?』とのコメントがありましたので、調べてみました。
そういう見方もあるかもしれませんが、かなり難しいと思います。
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この飼料を鳥などに食べさせるそうですが 狂牛病の教訓が生かされてないのでは?と思ってしまいます 動物はそもそも共食いしないのに 牛に肉骨粉を与えた事で起こった恐ろしい病気 鳥でも起こるのでは? セブンイレブンがやれば全てのコンビニやスーパーでも真似するでしょう 恐ろしいことです
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狂牛病になる??
コメントの指摘は、狂牛病の原因として
- 廃棄食品を飼料のすること
- 動物に共食いさせること
これらを指摘していますが、『1~2』と『狂牛病』は、直接は関係ありません。
狂牛病の原因は、
『狂牛病の牛の異常プリオンをエサに与えた』ことです。
狂牛病やスクレイピー(羊)の肉骨粉をエサに与えたことですが、現在、肉骨粉の使用は禁止になっています。
もし、この飼料を与えた鶏が狂牛病のような病気になれば、廃棄前のお弁当を食べた人間も病気になるのではないでしょうか。。。
:新たなBSE対策がスタート 牛肉の安全はどう守られているの?:政府広報オンライン
コンビニ各社の廃棄食材について
どの会社が最初に始めたのか分かりませんが、廃棄食品のリサイクルは国でも進めていますので、既にセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンでは、廃棄食品はすでに堆肥、飼料、メタンガスへのリサイクルを行っています。
また、コンビニ以外の会社でも廃棄食品のリサイクルは行われていると思います。
今回のニュースは、『廃棄食品を飼料にリサイクルして、その飼料で飼育した鶏卵を食材につかう』循環リサイクルという点で、セブンイレブンが取り上げられたと思います。
狂牛病(プリオン病)とは
主なプリオン病は、これらが上げられます。
- ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病
- ヒトのクールー病
- 羊のスクレイピー
- 牛の牛海綿状脳症(狂牛病)
原因は、異常プリオンタンパク質という説が最も有力です。
BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy の略。
狂牛病(牛海綿状脳症)とは、『異常化したプリオンたんぱく質』によって引き起こされると思われる牛の病気で、1986年に英国で発見されました。BSEに感染した牛は、中枢神経系組織に蓄積されたBSE病原体によって徐々に神経細胞を破壊され、死に至ります。
潜伏期間の2年から8年後に発病します。牛は麻痺、歩行困難、起立不能などの症状で死に至ります。その経過は2週間から6ヵ月です。
異常プリオンたんぱく質とよばれる特殊なたんぱく質が原因といわれています。
羊には、BSEとよく似たスクレイピーという脳の病気が200年以上前からあったようです。このスクレイピーも異常プリオンが原因となっています。
英国では、1970年代後半から80年代前半まで、羊を牛の飼料にしていました。BSEは、スクレイピーにかかった羊の組織が混じった飼料(肉骨粉)を与えたために発生したとされています。
プリオンには正常なものと異常なものがあり、異常なプリオンだけがBSEの原因になります。BSEは動物と動物との接触では感染せず、BSE病原体を含む肉骨粉を食べさせたときに感染します。
日本での発生原因は完全には解明されていませんが、肉骨粉と同時に牛用代用乳がその原因として疑われているようです。
特定部位の除去
異常プリオンたん白質が貯まる部位(特定部位)をと畜処理の工程で除去し、焼却処分することにより、対策をとっています。
特定部位とは、
[全月齢] ・扁桃 ・回腸遠位部
[30か月齢超] ・頭部(舌・頬肉・皮は食用可) ・脊髄 ・脊柱
また、と畜検査員によってこれらの特定部位が適切に除去されているか、一頭一頭について確認を行います。